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ハロゲート・バリー・ガーデン   Harrogate Valley Garden
               2011年9月26日 訪問  水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

05年の旅でもハロゲートには2日訪れている。前回はベティーズに寄り忘れてお土産を買いに2度目の訪問をした。 今回はバリー・ガーデンを見落としたのに後ろ髪を引かれ再訪となった。それだけこの街が魅力的ということだ。

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20日と同じパーキングに車を止め、ガーデンに急ぐが、クレッセント・ガーデン(Crescent Gardens)で道草を食う。20日の項で紹介した ロイヤル・ホール、ロイヤル・バス、ハロゲート区議会などに囲まれた三角緑地帯だ。中央あたりに全面ガラス張りのパビリオンがあり、 中にはカップルの天使(Cupid and Psyche)の像が立っている(写真上左から2枚目 クリックで天使像にアップ)。余りに綺麗で新しく見えるが19世紀の作品だという。 街頭に吊るされた巨大ハンギング・バスケット(写真上右)、芝をカットし作られた円形のローズ花壇(写真上左)とどれをとってもスケールが大きい。 階段の手摺の上のコンテナからも花が溢れ出している(写真下右)。

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バリー・ガーデンに入る。1858年に温泉保養客の散策のためのガーデン計画が立てられたという歴史ある公営のガーデンだ。 イギリスの有名な作曲家の名がついたメインストリート"Elgar Walk"を歩く。周囲は色づき始めた背の高い木と潅木で囲まれ、一面に芝の広場が広がる。 ところどころに芝をカットした花壇があり、それぞれ趣向の異なる分厚い植栽がなされている(写真2つ上右から2枚目、上左、下4枚など)。
緑の芝には早くも紅葉が落ち始めている。目と鼻の先でリスが栗を両手に持ち齧っている。すっかり人に慣れていて逃げる様子もない。

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写真上左の中央の小道は""Lime Tree Walk"、並木のシナノキの大きさがこの公園の歴史を物語る。右側に見える道がメインの"Elgar Walk"、 そして、左の高いところをコロネード柱廊(Colonnades)が通っている。花壇では作業員が寒さに弱い植物を別の場所で管理するため掘り上げている。 こうしたメンテナンスが行き届いているから、いつも美しいガーデンである続けるのだ。
まだ時間が早いので観光客より地元の方が散歩している姿が目に付く。特に若いママがバギーを押して散歩する姿が多く見られる。 女性の社会参加率の高い国だというが、育児休暇などの制度も整っているのだろう。パーキングも充実しているから、近くの住人だけでなく、 車で気軽に訪れる人もいるのだろう。赤ちゃんの時からこんなガーデンに接していたら、ガーデン好きにならない訳がない。

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どの写真を見ても背景に大きな樹木が見られる。周囲だけでなく、ガーデン内の至る所に樹木がある。それだけでなく、特に写真上左2枚で分かるように 潅木・ブッシュも豊かに植栽されている。樹形や樹皮の色、葉色、葉形の豊かさといったらない。遠くで見ても、近くに寄って見ても楽しめる。
ティールームのパビリオンも優美な姿だ。ハンギングバスケットの放列も素晴らしい。このシチュエーションならお茶の味も上がるというものだ。
上右のコンテナの素晴らしさにも感服するばかりだ。腰高のコンテナに背丈のある植物と下垂性の植物を合わせ、大きく見せている。

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"Grass Amenity Areas"の中央辺りに大きな円形ガーデン(Circular Flower Beds)がある。1920年に造られたものだ。中心にある像は腕白な裸の男の子が二人、 湧き出る水に戯れている姿だ。湧き出る水は温泉(Spa)を表しているのかもしれない。 像を中心に二重に円形に芝がカットされ、トロピカルな植栽がされている。温泉保養地の雰囲気があふれ、明るい心持になる。
その先にダリアだけを植栽したコーナーがある。さまざまな種類が並んでいる。この旅では第2日目にハードウィック・ホールで美しいダリアに出合い、 これまでのダリアへの評価を変えることになったのだが、ここでまた元に戻りそうだ。と言うのはダリアに付き物の支柱の多さだ。 花数よりも無粋な支柱の数の方が多いかと思われるほどでがっかりする。ハードウィック・ホールのダリアは支柱が目立たなかった。 ここでも下右から2枚目は支柱が見えない。陽だまりでは支柱が目立たない方法でダリアに挑戦してみよう。

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ここから先、まだまだ"Grass Amenity Areas"が続き、その先は"The Pine Woods"が広がるのだ。その終点は何とRHSハーロウ・カーに隣接しているというのだ。 1.5kmはあるだろう。ガーデンの面積は17エーカーというから2万坪に及ぶ。今日はここまでにしておこう。
帰りは1933年に造られた"The Sun Pavilion"(写真上右から2枚目の左後方)を通って、コロネード柱廊を歩く。柱廊の壁にはバラが絡み、 天井にはハンギングバスケットが下がる(写真下左2枚)。心地よい散策だ。
ガーデンのゲートのはす向かいが"Royal Pump Room Museum"だ(写真下右から2枚目)。1842年に建てられた建物で1953年からミュージアムとして使われている。 微かにイオウの臭いが漂う。周りに4つ置いてあるコンテナも素晴らしい。マーガレット、ペチュニア、ロベリアだけでここまで大きくなるものなのか、一度チャレンジしてみよう。

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Information
 Address  Harrogate, North Yorkshire
 Telephone  -
 Web Site  Valley Garden

詳細はWeb Siteなどでご確認ください。

旅行記もご覧ください。

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